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国産のフリーVSTi「ArcTrax」を使ってみた!簡単なデモサウンドもあるよ!

1.はじめに

最近リリースされたArcTraxというフリーのVSTiを使ってみたのでご紹介します。 国産のVSTiといえば長らくSynth1が有名ですが、ArcTraxも国産のVSTなので、今後の動向に注目ですね(なんか締めの言葉っぽい)

ArcTrax | soundsphere

2.ArcTraxの概要

基本はアナログシンセを模したポリフォニックのVA(ヴァーチャルアナログ)シンセです。 2基のオシレータ、1基のフィルター(ローパス、バイパス、ハイパス)と1基のアンプを持っています。

エフェクトとして、音色を歪ませるドライブとエフェクトとしてリリースとディレイを持ちます。

オシレータ部分の基本波形はノコギリ波や矩形波など5種類ですが、オシレータごとにデュアルモードやデチューン7モード(いわゆるSupersawみたいなあれ)などを設定できるので、意外と基本的な音色の幅は広めです。 それに加えて、colorなど独自の名前がついていますが、倍音成分をコントロールする機能も持つようです。

特徴的な点として、いわゆるADSR(アタック、ディケイ、サスティーン、リリース)のパラメータは見当たりません。 その代わり、モーション機能と呼ばれる独自の変調機能を利用して音色を作ります。 おもしろいことに、このモーション機能はフィルターやアンプだけでなく、全てのパラメータに割り振ることができるため、作りこむほど変態的な音色になりやすいのが特徴です。

その他、フリーVSTiでは割と放置されがちな取扱説明書もしっかり準備されています。 何より日本語で読めるのが嬉しいですね。

3.モーション機能の使い方

というわけで、筆者は相変わらずしっかり準備された取説を読まずに使い始めて、使い方がわからないと戸惑ったので、その使い方をメモしておきます。

各パラメータのノブの右上にはLED表示部があり、このLEDが点灯しているとモーションと接続されています。 モーションと接続されたパラメータは再生時にアニメーションで動くので、あれこれ接続しているとにぎやかになります。

接続の方法は上記の図の通りです。 ここではフィルターのカットオフを例にしています。

まず任意のノブの中心部分をクリックして、そのパラメータを選択します。 選択後に右上のモーションセクションのパラメータを変更します。

v0は選択したパラメータのスタート位置です。 LEDが点灯しているときは、選択したパラメータ(ここではカットオフ)とv0は同期しますので、間違えないようにします。

v1は終了時のパラメータの位置です。 例えばv0よりもv1のほうを大きな値(v0よりも右側に回した状態)にしておくと、音を鳴らしている間にカットオフがだんだん開く効果を得ることができます。

v0からv1までの変化の時間を決めるのがtです。 tを左に回すほど急速に動き、右側に回すほどゆっくりと動きます。

また、v0からv1までの変化の仕方を決めるのはtの隣にある矢印です。 冒頭の画像では右肩上がりの矢印を選択しており、これがもっとも基本的な動きです。 例えば、その隣のパルス波っぽい矢印では、ある段階までv0で、ある段階からv1に移行するという動きをさせることも出来ます。

このあたりはLFOのかかり方と似ていますね。

上述のように、ArcTraxではモーションを各パラメータで利用できるので、複雑な音色が作りやすいです。 ダブステップみたいな、ぐちょんぐちょんに加工されたシンセリフとか作りやすいかもしれませんね。

4.というわけでデモ演奏させてみた

というわけで、デモを作りました。 音源はお約束のReddish Roadです。

シンセリードのみArcTraxを使っています。 先ほどのモーション機能はフィルターのカットオフとピーク(レゾナンス)に当てているため、VCAに割り当てられたADSRを動かしているような音色になっています。

いっぱい加工できるよ!と書いておきながら、超無難な使い方しています。 たしかにぐちょんぐちょんなサウンドは作れますが、それをうまく曲中に埋めるのは難しいんですよね。

要するに筆者の技能が足りないだけですが。

5.おわり

というわけでArcTraxのご紹介でした。

利用の際にはVST3の対応が必要です。 FLの場合には、VST3に対応したフォルダに突っ込む必要があり、VST2以下用のフォルダだと無視されてしまいます。

また動作には.NET Framework 4.6とVisual Studio 2015の再配布パッケージのインストールが必要になる場合があります。

なお、大量にトラックにインサートして、モーション機能をかますと重くなってくるようです。 シンセリードとか、特徴的な音色への利用が最適だと思います。

ちなみに恐縮なことに、公式サイトでは当方のデモ曲を採用していただきました。上記のreddish roadの他に、truthなどのArcTrax版なども公開していただいています。ぜひ、そちらもご覧いただければ幸いです。

ぜひお試しあれ!

ArcTrax | soundsphere

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擬似タグ : /ArcTrax | /フリーVSTi | /レビュー

最終更新:2016/06/03

 

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